小学校受験の面接では、試験官が最初に見るのが「入室の仕方」です。ノックの回数、ドアの開閉、挨拶のタイミング――どれか一つでも間違えると、家庭のしつけや子どもの育ちに対する印象が変わってしまいます。「正しい入室のマナーを子どもにどう教えればいいの?」「親はどう動けばいい?」そんな疑問をお持ちの保護者の方へ、入室から着席までの7ステップを完全解説します。失敗例・練習法・学校タイプ別の注意点まで網羅していますので、ぜひ最後までご覧ください。
【結論】入室マナーの基本5ポイント|ノック3回・お辞儀30度を押さえよう

まず結論からお伝えします。小学校受験の面接における入室マナーは、次の5つのポイントを押さえることが最重要です。
- ノックは3回、等間隔のリズムで行う
- ドアは右手で開け、両手で静かに閉める
- 入室後「失礼いたします」と言い、お辞儀は約30度
- 「おかけください」の指示があるまで立って待つ
- 着席は浅め、背もたれに寄りかからない
これらは、複数の受験指導専門家が共通して挙げる基本所作です。一つひとつは難しくありませんが、緊張する本番でスムーズにこなすためには、繰り返し練習することが欠かせません。
特に注意したいのが、お辞儀と挨拶を同時に行わないこと。まず「失礼いたします」と言葉を発してから、その後でお辞儀をするのが正しい順序です。言葉とお辞儀が同時になると、印象がぼやけてしまいます。

入室から着席までの流れを30秒で確認
全体の流れを短時間でイメージできるよう、ステップを一覧でまとめます。
- ドアの前で身だしなみを最終確認する
- ドアを3回ノックする
- 「どうぞ」と言われたら右手でドアを開け、両手で静かに閉める
- 入室後「失礼いたします」と言い、約30度お辞儀をする
- 椅子の横まで姿勢よく歩く
- 「おかけください」の指示まで立って待つ
- 浅めに腰かけ、背筋を伸ばして座る
この流れを頭の中でシミュレーションできるようになると、本番でも落ち着いて行動できます。親子で声に出しながら確認しておきましょう。
小学校受験の面接|入室から着席までの完全フロー【7ステップ】

ここでは、入室から着席に至るまでの7ステップを一つひとつ丁寧に解説します。「なぜそうするのか」という理由も一緒に理解しておくと、子どもへの説明がスムーズになります。
ステップ1|ドアの前で身だしなみを最終確認する
面接室の前に到着したら、まず立ち止まって身だしなみを整えることが大切です。具体的には以下の点をチェックします。
- シャツやブラウスのすそが乱れていないか
- 髪型が崩れていないか(女の子はリボンのずれにも注意)
- 靴のかかとをしっかり踏んでいないか
- 表情が硬くなっていないか、深呼吸して緊張をほぐす
この確認は10秒もあれば済みます。しかし、この一手間が「準備のできた家庭」という印象を試験官に与えます。親子で「ドアの前でチェックする」というルーティンを練習で身につけておくと安心です。
ステップ2|ノックは3回・等間隔のリズムで
身だしなみが整ったら、ドアを3回ノックします。ノックの回数は「3回」が小学校受験では一般的な正解です。2回はトイレノック(欧米式)とされ、フォーマルな場面にはふさわしくないと考えられています。
ノックのポイントは等間隔のリズム。「トン・トン・トン」と一定のテンポで叩きます。速すぎると焦りが伝わり、遅すぎると間が抜けた印象になります。拳の第二関節を使い、適度な音量で叩きましょう。
「どうぞ」と声がかかるまで待ちます。返事がない場合は、もう一度3回ノックして待ちます。無断でドアを開けることは絶対に避けてください。
ステップ3|ドアは右手で開け、両手で静かに閉める
「どうぞ」の声を確認したら、右手でドアノブを持ち、ゆっくりとドアを開けます。このとき、ドアを引き開ける動作が乱暴にならないよう注意してください。
入室したら、次は両手でドアを静かに閉めるのが正しい所作です。後ろ手(片手)でドアを閉めるのはマナー違反とみなされます。一度体をドアの方に向け直し、両手でノブを持ってからゆっくり閉めましょう。
親子面接の場合は、最後に入室した人(通常は母親)がドアを閉める役割を担います。子どもが先に入室し、部屋の中で待機する間に母親がドアを閉める流れになることが多いです。
ステップ4|入室後「失礼いたします」と一礼する
ドアを閉めたら、面接官の方に体を向け、「失礼いたします」と明るく挨拶してからお辞儀をします。朝の面接であれば「おはようございます」が自然な場合もあります。学校や状況に応じて使い分けましょう。
お辞儀の角度は約30度が目安です。会釈(15度)では軽すぎ、45度以上の深いお辞儀は少しやりすぎに見えることがあります。子どもの場合は自然な角度で構いませんが、練習で「おへそを見るくらい」と伝えるとイメージしやすくなります。
重要なのは、挨拶とお辞儀を別々に行うこと。「失礼いたします」と言い終えてからお辞儀をする、という順序を必ず守ってください。同時に行うと言葉が聞き取りにくくなります。
参考:面接対策・マナー指導の専門家が解説!小学校受験・幼稚園受験の面接
ステップ5|椅子の横まで姿勢よく歩く
挨拶を済ませたら、指定の椅子の横まで歩いて移動します。このとき、背筋を伸ばし、視線はやや前方に向けて歩くことが大切です。
小学校受験では、歩き方も評価の対象になります。足を引きずらず、かかとをしっかり上げて歩く。腕を自然に振る。これらを意識するだけで印象が大きく変わります。
椅子の前(横)に到達したら、椅子の左側か横に立ち、面接官の方を向いて待ちます。椅子を引いて勝手に座り始めないよう注意してください。「おかけください」という指示を待つ姿勢が求められます。
ステップ6|「おかけください」の指示まで立って待つ
椅子の横に立ったら、面接官から「おかけください」と促されるまで、姿勢よく立って待ちます。この「待つ」という行動そのものが評価のポイントになります。
待機中の姿勢のチェックポイントは以下の通りです。
- 足はそろえて立つ(男の子は軽く開いても可)
- 手は体の前か両側にまっすぐ下ろす
- 表情は柔らかく、視線は面接官の方向へ
- 緊張してもキョロキョロしない
「どうぞ」と部屋の奥へ案内されても、「おかけください」という明確な指示があるまで座らないことが鉄則です。これは面接官への敬意を示す大切なマナーです。
参考:小学校受験の面接マナー!母親の第一印象アップの髪型や服装
ステップ7|背もたれに寄りかからず浅めに座る
「おかけください」と言われたら、「はい、失礼いたします」と返事をしてから椅子に腰かけます。座り方のポイントは「浅めに、背筋を伸ばして」です。
具体的には椅子の座面の前から3分の1〜2分の1のあたりに座ります。背もたれに寄りかかると、だらしなく見えてしまいます。
- 足は床につけてそろえる(子どもは足が届かない場合もあるが、ぶらぶらさせない)
- 手は膝の上に軽く置く
- 背筋は自然に伸ばし、前傾みにならない
- 視線は面接官の顔に向ける
着席してからが面接本番です。入室の所作を完璧に終えることで、面接官に良い第一印象を与えた状態で質疑応答に臨めます。

親子面接と子ども単独面接|入室の仕方の違いと注意点

小学校受験の面接には、主に「親子面接」と「子ども単独面接」の2種類があります。それぞれ入室の方法や注意点が異なります。受験する学校の形式を事前に確認し、それに合わせた練習をすることが重要です。
親子面接の入室順序と役割分担
親子面接の場合、一般的な入室順序は「父親→子ども→母親」です。ただし、学校によって順序が異なる場合もあるため、受験する学校の形式を必ず事前に確認しておきましょう。
入室時の役割分担はおおよそ以下の通りです。
- 父親:先頭でドアを開け、家族を先に通してから椅子の横に立つ
- 子ども:父親に続いて入室し、指定の椅子横に立つ
- 母親:最後に入室し、両手でドアを静かに閉め、椅子横に立つ
3人が入室したら、ドアの前で横一列に並んで挨拶とお辞儀を行うのが基本です。このとき、家族全員の動きが揃っているかどうかも見られています。バラバラにならないよう、練習で息を合わせましょう。
子ども単独面接で一人でできるための準備
子ども単独面接では、親の補助なしに子ども一人で入室から着席までを行う必要があります。当日は「一人でできる」という自信と経験が何より大切です。
一人でこなせるようになるための準備ポイントを以下にまとめます。
- ノック→返事を待つ→ドアを開ける、という一連の流れを体で覚える
- 「失礼いたします」「よろしくお願いします」などの挨拶言葉を自然に言えるように練習する
- 親が先生役になり、本番に近い環境で繰り返し練習する
- 「待つ」という概念を理解させ、指示がくるまで椅子に座らない習慣をつける
また、子どもが緊張しやすい場合は「入ってから先生にニッコリ笑いかけてね」と具体的な行動を伝えると、子どもがイメージしやすくなります。
面接官が入室で見ている3つの評価ポイント

面接官は入室の瞬間から評価を始めています。「まだ面接が始まっていないから大丈夫」というのは大きな誤りです。では、面接官は具体的に何を見ているのでしょうか。

所作の丁寧さ=家庭のしつけが表れる
ノックの仕方、ドアの開閉、お辞儀の角度――これらの所作の丁寧さは、家庭でのしつけのレベルを如実に示します。面接官は長年の経験から、入室の所作を見るだけでその家庭の生活習慣をある程度推測できると言われています。
「丁寧な所作」とは完璧である必要はありません。多少ぎこちなくても、丁寧にしようとする意識と姿勢が伝われば十分です。逆に、所作が雑だったり、指示を無視して勝手に動いたりする行動はマイナス評価につながります。
表情と声の明るさ=コミュニケーション力
入室時の表情と挨拶の声の明るさは、子どものコミュニケーション力を示す重要な指標です。緊張して下を向いたまま入室したり、か細い声で挨拶したりすると、コミュニケーション能力が低いと判断される可能性があります。
面接官が求めているのは、「元気で礼儀正しい子」です。完璧な発音や流暢な日本語ではなく、目を見て、笑顔で、はっきりと挨拶できるかどうかが見られています。
参考:面接の受け方と注意 | 模範回答・服装など | 小学校受験
親子の自然な関係性=過度な指示はマイナス評価
親子面接において、入室時に親が子どもに小声で指示を出す行為は、面接官から厳しく見られます。「ほら、お辞儀して」「ちゃんと声を出して」などの過度な指示は、子どもが自立していないことの証明になってしまいます。
面接官が見たいのは「家庭での自然な親子関係」です。子どもが自分の意思で行動でき、親が必要以上に介入しない関係性こそが、良い家庭環境の証と判断されます。
入室で子どもが失敗しても、親は表情を変えずに落ち着いた様子を保つことが大切です。面接官は親の反応も同時に観察しています。
入室でよくある失敗5選と防ぐための対策

入室マナーを練習していても、本番でうっかりやってしまいがちな失敗があります。事前に知っておくことで、対策が立てやすくなります。

失敗1|緊張でノックを忘れてしまう
本番では緊張のあまり、ドアの前に来た瞬間に頭が真っ白になり、ノックをせずにドアを開けてしまうことがあります。これは子どもだけでなく、親でも起こりえます。
対策:ノックを「ドアに触る前に必ずやる動作」として体に染み込ませましょう。練習では必ずドアを用意し、ドアに触れる前に3回ノックする習慣を体で覚えさせることが重要です。「ドアを見たらノック」をルーティン化してください。
失敗2|ドアを後ろ手で閉めてしまう
入室後、面接官の方に気を向けるあまり、ドアを後ろ手(背中側の片手)でバタンと閉めてしまうのも典型的な失敗です。音が出てしまうことも多く、第一印象を損ないます。
対策:入室したら「一度ドアの方を向いてから閉める」という動作を徹底練習してください。体をドアに向け直す→両手でノブを持つ→ゆっくり閉める、という3ステップを体で覚えさせましょう。
失敗3|お辞儀しながら挨拶を言ってしまう
挨拶とお辞儀を同時に行う「ながらお辞儀」は、多くの子どもが陥りやすい失敗です。言葉が聞き取りにくくなり、所作としても不自然に見えます。
対策:「先に言葉、後にお辞儀」という順序を練習で徹底します。「失礼いたします(言い終わる)→頭を下げる(1秒キープ)→頭を上げる」という一連の動作を、ゆっくりと繰り返し練習しましょう。
失敗4|指示を待たずに座ってしまう
椅子の横に立ったとき、「座ればいいのかな」という判断で勝手に腰かけてしまうケースがあります。これは面接官の指示を無視する行為と受け取られます。
対策:「先生が『おかけください』と言うまで絶対に座らない」というルールを子どもに明確に教えましょう。練習では、わざとすぐに「おかけください」と言わない時間を設け、「待つ」経験を積ませてください。
参考:【マスト確認】入退室のNG行動5選|小学校受験の面接マナー
失敗5|親が子どもに小声で指示を出してしまう
緊張した子どもが動作を忘れると、親は思わず「ほら、お辞儀」「声が小さい」と囁いてしまいます。しかし面接官にはほぼ確実に聞こえており、親の指示に頼らないと動けない子どもという評価につながります。
対策:練習段階から「本番では絶対に声をかけない」と決意し、子どもが自力でできるよう繰り返し練習することが唯一の解決策です。当日は「子どもを信じる」という心構えを持ちましょう。
家庭でできる入室の仕方の練習法【今日から実践】

入室マナーは、正しい練習を継続することで必ず身につきます。特別な教材は不要です。家庭環境を少し工夫するだけで、効果的な練習ができます。
以下の動画は、実際の入室練習をシミュレーションできる参考動画です。
リビングを面接室に見立てた練習環境のつくり方
特別な場所は必要ありません。リビングのドアを利用するだけで、本格的な入室練習ができます。
練習環境の設定方法はシンプルです。
- リビングのドアの外に子どもを立たせる
- 親(または椅子)をリビング内の面接官席に配置する
- 椅子を1〜3脚並べ、面接席を再現する
- ドアから椅子まで歩く距離を確保する(最低でも3〜4歩分)
この環境を整えるだけで、ノック→入室→歩行→着席までの一連の流れを自宅で完全に練習できます。実際のドアを使うことで、より本番に近い感覚が身につきます。
毎日5分×1ヶ月で身につく練習頻度の目安
練習は長時間より「毎日短時間」が効果的です。目安は毎日5〜10分、受験1ヶ月前から継続することです。
- 受験2ヶ月前:週3回程度、動作の確認中心
- 受験1ヶ月前:毎日練習、流れを通して行う
- 受験1週間前:本番同様の服装・緊張感で仕上げ練習
1回の練習で3〜5セット繰り返すと定着しやすくなります。「また練習かあ」という気持ちにさせないよう、楽しい雰囲気で取り組むことが継続のカギです。
子どもが飽きない「面接ごっこ」の工夫
子どもに「練習しなさい」と言うだけでは長続きしません。「面接ごっこ」としてゲーム感覚で取り組む工夫が大切です。
- 役割を交代する:子どもが面接官役になり、親が受験者役を演じる。子どもが正しい動作を自ら確認する機会になる
- スタンプカードを作る:1回練習するごとにスタンプを押し、10個たまったらご褒美を設定する
- お気に入りのぬいぐるみを面接官に:緊張しにくい雰囲気をつくる
- 練習後に良かった点を3つ言う:「今日のノック、すごくよかった!」など具体的に褒めることでモチベーションを維持する
親の声かけ|NGワードとOKワードの具体例
練習中の声かけ一つで、子どものやる気は大きく変わります。以下のNG・OKワードを参考にしてください。
| 場面 | NGワード | OKワード |
|---|---|---|
| ノックを忘れた時 | 「また忘れた!ちゃんとノックして!」 | 「ドアの前で一息ついてからノックしてみよう」 |
| お辞儀が浅い時 | 「もっと深くお辞儀しなさい」 | 「おへそを見るくらいお辞儀できるかな?」 |
| 声が小さい時 | 「声が小さい!もっと大きく!」 | 「先生に聞こえるように元気よく言えるかな?」 |
| 上手くできた時 | 「それくらいできて当然」 | 「入室がとても上手だったよ!自信を持って!」 |
ネガティブな言葉よりも、具体的なイメージを持てる声かけが効果的です。
スマホ動画撮影で客観的に振り返る方法
練習の中でとくに効果的なのが、スマホで動画を撮影して一緒に確認する方法です。子ども自身が自分の動きを客観的に見ることで、「あ、お辞儀が浅かった」「歩き方がよかった」と気づきやすくなります。
撮影時のポイントは以下の通りです。
- ドアの外からカメラを構え、ノックから着席まで全て撮影する
- 視聴後は良かった点→改善点の順で話し合う(良かった点を先に言う)
- 「ここは良かったね」と具体的に指摘することで自己肯定感を高める
- 週1回は過去の動画と比較し、成長を可視化する
動画による振り返りは、受験準備の質を大きく高める方法の一つです。ぜひ取り入れてください。
参考動画:【KOKIA無料講義シリーズ】小学校受験 面接の入退室 完全解説

学校タイプ別|入室マナーで意識すべきポイント

入室の基本マナーは共通していますが、受験する学校のタイプによって求められる雰囲気やニュアンスが異なります。学校の教育方針や校風に合わせた印象を意識することで、より高い評価につながります。
伝統校・名門校は「型の正確さ」を重視
歴史ある伝統校や名門校では、礼儀作法の「型」が正確にできているかどうかが重要視される傾向があります。ノックは3回、お辞儀の角度、挨拶の言葉、すべてが規律正しく行われることが期待されます。
このタイプの学校を受験する場合は、所作の正確さと丁寧さを最優先で練習してください。特に親の振る舞いも細かく見られるため、父母ともに所作の練習が必要です。
新興校・自由な校風は「自然体」が好印象
比較的新しく、自由な校風を大切にしている学校では、過度に練習された「マニュアル的な所作」よりも、子どもの自然体の姿が評価されることがあります。
入室時に明るく元気に挨拶できること、緊張しながらも自分なりに一生懸命やっていることが伝われば十分です。ロボットのように完璧な動作よりも、子どもらしい生き生きとした表情や声が好印象を与えます。
カトリック・ミッション系は「謙虚さ」がカギ
カトリック系やミッション系の学校では、謙虚さ・慎み深さ・思いやりが重要視される傾向があります。入室時の挨拶も、大きな声よりも落ち着いた、丁寧で穏やかな所作が好ましいとされます。
「感謝の心」や「相手への敬意」を所作で表現することを意識してください。お辞儀を丁寧に、笑顔は柔らかく、といった点が特に重要です。家庭での宗教観や礼節について面接で聞かれることもあるため、その点も合わせて準備しておきましょう。

入室の仕方Q&A|小学校受験でよくある疑問に回答

入室の仕方について、保護者の方からよく寄せられる疑問にお答えします。
Q. ノックは2回ではダメですか?
A:2回のノックはいわゆる「トイレノック」と呼ばれ、ビジネスマナーでは室内に人がいるかを確認する略式のノックとされています。フォーマルな場面では3回が正式なマナーです。小学校受験の面接においては必ず3回ノックを徹底してください。試験官の採点基準にも影響しうる重要ポイントです。
Q. 入室で失敗したら不合格になりますか?
A:入室の一部で失敗しても、それだけで即不合格になることはほとんどありません。面接は総合評価です。入室時に小さなミスがあっても、その後の面接での受け答えや振る舞いで十分に取り返せます。ただし、入室の失敗を引きずって面接全体が崩れることの方が問題です。失敗しても切り替えて、落ち着いて次の動作に進む練習もしておきましょう。
Q. 親もお辞儀の角度を気にすべきですか?
A:はい、気にする必要があります。親子面接では、子どもだけでなく親の所作も同時に評価されています。親のお辞儀が雑であったり、挨拶が省略されたりすると、家庭のしつけのレベルとして評価されます。父母ともに約30度のお辞儀と、挨拶→お辞儀の順序を意識して練習してください。
Q. 入室練習は何歳・いつから始めるべき?
A:受験する小学校を意識した練習は、年長(5〜6歳)になってから、受験の半年〜1年前を目安に始めると余裕があります。ただし、礼儀やお辞儀の基本習慣は年少・年中から日常生活の中で自然に身につけさせておくことが理想です。いきなり受験前に「マナー練習」として始めると、子どもが構えてしまうこともあります。
Q. 練習しすぎてロボットのようになりませんか?
A:過度に「正しい動作」だけを反復すると、表情が硬く、機械的な印象になることがあります。これを防ぐためには、動作の練習だけでなく、日常の会話や笑顔の練習も合わせて行うことが重要です。「面接ごっこ」を通じて楽しく取り組む、練習の中で親が笑顔で接するなど、自然体の表情を維持しながらマナーを身につけるバランスを意識してください。
受かる面接・落ちる面接の違いを実演で確認したい方はこちらの動画も参考にしてください。
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まとめ|入室の仕方は正しい練習で必ず身につく

小学校受験の面接における入室マナーは、一見難しそうに見えますが、正しい知識と継続的な練習によって必ず身につけることができます。この記事でお伝えした内容をまとめます。
- 入室の基本5ポイント:ノック3回・挨拶→お辞儀の順・両手でドアを閉める・指示待ち・浅め着席
- 7ステップの流れを体で覚える:ドア前確認→ノック→ドア開閉→挨拶→歩行→待機→着席
- 面接形式に合わせた準備:親子面接は入室順と役割分担を、単独面接は自力でできる自信を育てる
- 面接官は所作・表情・親子関係を総合評価している:過度な親の指示はNG
- 家庭練習は毎日5分×1ヶ月が目標:動画撮影と振り返りで客観的に改善する
入室の仕方は、その子どもの家庭環境や育ちを映す鏡です。しかし、それは「完璧な所作」を求めているのではありません。「丁寧にしようとする姿勢」「相手への敬意」「自然な笑顔」――この3つが伝わることが、面接官に最も良い印象を与えます。
今日から練習を始めて、本番では自信を持って面接室のドアをノックしてください。応援しています。


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